Alteraは11月7日(米国時間)、自社FPGAなどの開発ソフトウェア「Quartus II」 の最新バージョンとなる「Quartus II v11.1」を発表した。
同バージョンでは、同社FPGA「Arria V」および「Cyclone V」のコンパイル・サポート、および「Stratix V」 へのサポート強化など、28nm製品向けのサポートが拡充されたほか、新たにシステムレベルのデバッグ・ツール、「システム・コンソール」 のサポートが追加された。システム・コンソールは、デバッグの抽象化レベルを高めるとともに、Alteraのエンベデッド・ロジック・アナライザ「SignalTap II」などのデバッグ・ツールと連携させることができるため、検証時間を短縮することが可能だ。
また、Arria Vおよび Cyclone Vのコンパイル・サポートを提供するほか、PCI Express(PCIe)Gen3のサポートやDDR3/QDRIIメモリ向けビットストリーム生成機能など、ハイエンド28nmであるStratix V向けのサポートも追加されている。
このほか、Stratix Vのトランシーバに搭載される、信号品質のオンチップ・モニタリングが可能なEyeQ機能をサポートし、イコライズされたトランシーバ・アイを分析することで、最適な信号品質を得ながら、ビット・エラー・レート(BER)を抑えることが可能となったほか、サードパーティ製のシミュレーション・ツールのサポートを拡充し、ARM AMBA AXIプロトコルのベータ版サポートが追加されている。
なお、Quartus II v11.1のサブスクリプション・エディション、ならびに無償のWebエディションはすでに同社Webサイトより入手可能だ。同ソフトウェア・サブスクリプション・プログラムは、ライセンス料とメンテナンス料を合わせて年間費用として支払うことができるように簡素化されており、同開発ソフトウェア サブスクリプション契約」 には、Quartus II 開発ソフトウェア、「ModelSim Altera Starter Edition」および同社のIPコアでよく利用されている14個のIPコア(DSPとメモリ)で構成されている 「IP Base Suite」 の全ライセンスが含まれている。年間費用は、米国内販売価格2,995ドル (ノード・ロックPCライセンス時)となっている。