STMicroelectronicsは、HD品質のPVR(Personal Video Recoder)機能を持つケーブルSTB向けSoC「STiH225」を発表した。
同製品は同社が2009年1月に発表したSTi7141の機能に加え、3chのアナログフロントエンドであるSTV0130の機能も統合した1チップSoC構成である。STiH225はまた、DOCSIS(Data over Cable Service Interface Specification)/EuroDOCSIS 2.0に加え、DOCSIS 3.0のDownstreamにも対応している。
3ch対応のSTBを構築する場合、必要となる外部周辺部品が少ないのが最大の特徴であり、3ch分のケーブルチューナモジュールや様々な標準インタフェースモジュールを外付けする必要がない。
その他の主要な特徴として
- CPUコアにはSH-4ベースのST40をデュアルコア構成で搭載し、Linux及びOS21をサポートする。
- MPEG-4/H.264 AVC HP@L4、MPEG-2 MP@HL、SMPTE VC-1 AP@L3の各ビデオフォーマットのデコードをファームウェアでサポート
- MPEG-1 I/II/III、MPEG-2 AAC(AAC-LC)、MPEG-4 HE AAC(aacPlus)、Dolby Digital(AC-3)、Dolby Digital Plusの各オーディオをサポート
- USB 1.1/2.0をDual Hostで4ポート搭載
- 外部HDD用にeSATA PHYを内蔵
- S-Video/YPbPr/HDMIの各ビデオ出力をサポートし、HD及びSDでのDual Displayに対応
- 3ch合計で100Mbpsまでのダウンストリームに対応
- 10/100BASE-Tのトランシーバを内蔵
などが挙げられる。
STiH225は35mm×35mmのPBGAパッケージで提供され、現在は一部の顧客にサンプル出荷中で、量産開始は2012年1月を予定している。