パナソニックは10月31日、調達・ロジスティクスに関わる本部機能を2012年4月より、順次シンガポールに移転すると発表した。今回の移転は、同社として初めて、グローバル本社の職能本部機能を海外に移転する取組みとなる。

調達部門は、海外調達部材のグローバル活用を拡大するため、一部の集中契約機能を含む調達本部機能をシンガポールに移転し、契約から調達までの一気通貫の体制を現地に構築する。海外調達力を強化するほか、技術品質部門と連携して現地部材の認証のスピードアップにより、最適地における購買を加速する。

完成品・部材ともにアジア発の物量が増加していることを踏まえ、アジアを起点としたロジスティクス体制を構築する。アジアの海上・航空物流のハブ拠点であるシンガポールを拠点にロジスティクスの合理化に取り組むことで、コストを削減を図る。

今回の施策に伴い、本部長を含む十数名が、シンガポールに移り、調達・ロジスティクスの戦略機能・グローバルオペレーションを統括するが、ドメイン・本社機能との連携や、日本における調達・ロジスティクスに関わる部分は日本に残る。