米Googleは10月28日(現地時間)、TV用Webプラットフォーム「Google TV」のメジャーアップデートを発表した。ベースとなるAndroidがバージョン2.1(Eclair)からバージョン3.1 (Honeycomb)になり、サードパーティのAndroidアプリのサポートが追加される。
従来のGoogle TVのホーム画面では画面全体に全てのアプリのアイコンが散らばっていたが、Honeycombベースの新版ではホーム画面下部にアプリをナビゲートするメニューバーが広がる。Androidスマートフォンでホーム画面によく使うアプリのショートカットを置くのと同じように、Google TVではユーザーがメニューバー内のアプリのショートカットをカスタマイズする。その他のアプリにアクセスする場合は、メニューバー内に設けられたアプリ・アイコンを選択すると全てのアプリが広がる。
TV番組、HBO GO、YouTube、NetflixやAmazonのストリーミングサービスなど、異なるサービスを横断してGoogle TVユーザーが視聴できるコンテンツを探し出せる検索機能が強化された。さらに「TV & Movie」という新アプリを使って、あらゆる動画コンテンツを簡単にブラウズできる。
Android Marketを通じて、Google TVユーザーもサードパーティ製アプリを任意で導入できるようになる。ただしTVでの操作に制限されるため、タッチスクリーンやGPS、電話機能などを必要とするアプリは除外される。まずは50の開発者が提供するTV向けのアプリを配信し、少しずつ規模を拡大していくという。
現在Google TVは米国でSonyがGoogle TVを内蔵したテレビ「Sony Internet TV」とBlu-rayプレーヤー「Sony Internet TV Blu-ray Disc Player」を、LogitechがGoogle TVセットトップボックス「Revue」を提供している。Honeycombアップデートは、来週にSony製品向けにリリースされ、その後まもなくLogitech Revue向けにも提供開始になる。