博報堂はデータ解析サービスを提供するブレインパッドと、ビッグデータ解析によって高精度なネットマーケティングを支援する「Digital Marketing Manager」を共同開発したと10月27日に発表した。

インターネットの普及によってWebサイトの閲覧履歴や検索履歴からユーザーの行動データが得られるようになり、企業もこのようなデータに加えて、運営するサービスの販売記録やサービス申し込み履歴、資料請求記録など大量のデータを取得し、保有している。

一方で、このような膨大なデータをネットマーケティングに有効利用するには、高度なデータ解析技術と科学的なプランニング手法が必要となる。

今回開発されたDigital Marketing Managerは、博報堂のネットマーケティングにおける科学的なプランニングノウハウと、ブレインパッドの高度な数理統計処理を用いたビックデータ解析技術とを融合したネットマーケティング支援サービス。

Webサイトの閲覧や検索履歴データを活用してサイトの課題を発見する「ライフログ解析」や、コンバージョンへのボトルネックを視覚的に発見する「自社サイト分析」、広告出稿によるコンバージョンの最大化を支援する「広告メディア投資最適化」といったサービスが提供される。

ライフログ解析では、性別・年代などの属性データを網羅した調査母体を活用して、自社サイトと競合他社サイトを比較。Webサイト訪問者数や属性、検索ワード別サイト流入状況、外部サイト閲覧状況などを分析でき、競合他社との比較から、自社サイトや広告メディア戦略の課題を発見することが可能となる。

ライフログ解析 イメージ

自社サイト分析では、自社サイトへの訪問履歴データを活用し、サイト流入状況やサイト訪問者のページ遷移状況が一目で分かるサイト構造マップを作成。コンバージョンするまでの行動を視覚的に把握して、自社サイトの構造・動線設計の課題を発見することができる。

また、広告メディア投資最適化は、統計処理によってコンバージョン、広告出稿の相関関係を反映した広告投資効果予測モデルを作成。目標とするコンバージョンを達成する上で、最適な広告投資配分と具体的な出稿プランを提案するという。