Skeedは10月26日、高速ファイル転送ソフトウェア「SkeedSilverBullet Business」を発表した。ファイル転送に特化した独自プロトコル「SSBP(SkeedSilverBullet Protocol)」を実装したソフトウェア「SkeedSilverBullet」にBtoBのシステム連携で必要になる機能を追加した製品になるという。
SkeedSilverBulletは、SSBPによる高速ファイル転送を実現するソフトウェア群。SSBPは、ネットワーク距離が延伸するにつれて回線帯域の利用率が低下するTCPの欠点を克服するべく開発されたプロトコルで、FTPの数十倍の大容量ファイル転送が可能という。また、「Diffie-Hellman鍵合意」および「AES」アルゴリズムの組合せによる、セキュアなシステム管理やデータ授受を実現している。
今回発表されたSkeedSilverBullet Businessは、上記のSkeedSilverBulletの基本機能に加えて、2拠点間でディレクトリ構造を意識しつつファイル群の差分情報を検出して同期する「グローバルファイルレプリケーション機能」、Webベースのユーザー管理機能やモニタリング機能(サーバー動作、システムリソース、システムログ、セッション、転送処理)を提供する「システム管理機能」、外部システムからファイル転送時に必要となる各種操作や転送速度の指定、サーバー管理機能の操作が行える「システム連携機能」、LDAPやKerberos認証などに対応した「ユーザー認証機能」などを搭載。クラウド環境とのデータ授受や、DR対応でのグローバルバックアップといった用途へも適用可能としている。
SkeedSilverBullet Businessは10月31日より販売が開始される予定。Skeedでは、今回販売を開始する「SkeedSilverBullet Business」を含む「SkeedSilverBullet」シリーズにおいて、2014年度までに10億円という売上げ目標を掲げている。