Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

Chromeの最新開発版にHTTPパイプライン (HTTP pipelining)の機能が追加された。デフォルトでは無効化されている。「about:flags」を表示させると一番下に「HTTP Pipelining」の項目が表示されるため、試用する場合にはここから機能を有効にすれば良い。

HTTPパイプラインはHTTP/1.1で導入された機能。リクエストに対するレスポンスを待つ前に、複数のレスポンスを送信できる。うまく利用すると通信の高速化を実現できる。GET、HEAD、PUT、DELETEなど独立したリクエストに活用できる機能で、ひとつのTCP/IPパケットに複数のHTTPリクエストをまとめて詰め込んだ場合など、TCP/IPパケット数の削減にもつながる。

Chrome 17.0.918.0で「about:flags」をチェックすると「HTTP Pipelining」の項目を確認できる。

HTTPパイプラインはOperaで実装されているほか、Firefoxも以前から実装を持っている。ネットワーク関連の各種ライブラリが利用しているほか、FreeBSD portsnapがデフォルトで採用している。効果が見込めるケースでは大幅な通信時間の短縮が期待できる。今回Chrome開発版にHTTPパイプラインの実装が試験的に導入されたことで、今後WebサービスやWebアプリケーション側でも同機能の活用を模索する動きが広がる可能性がある。