Dropboxは同社のサービスを利用するための新しいAPI「Dropbox API バージョン1」を公開した。Dropboxは2010年5月4日(米国時間)、同社初となる「Dropbox API」を公開したが、今回のリリースは初のメジャーアップグレードにして、初の「バージョン1」としてのリリースとなる。前回のAPI公開で得たフィードバックが反映され、従来よりも扱いやすいAPIになっている。
「Dropbox API バージョン1」の主な特徴は次のとおり。
- Dropbox公式アプリまたはdropbox.comを経由したログイン認証の提供。サードパーティアプリでユーザ名とパスワードを保持する必要がなくなり、従来よりもセキュリティ的に好ましい状況になる。
- アプリケーションフォルダの導入。従来のAPIではすべてのフォルダにアクセスすることになったが、新しいAPIでは利用したいフォルダだけを利用できるようになり、従来よりも扱いやすくなる。
- 検索機能、共有機能、リビジョン関連機能の強化。
Dropboxはきわめて人気の高いファイル共有サービス。複数のメンバーでファイルを共有する必要がある場合や、PCとiPhone、iPad、Android間でデータを共有したい場合などに利用されている。従来のAPIはネイティブアプリからの使用を想定したものだが、バージョン1はWebアプリからの使用も想定しているという違いもある。