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Linus Torvalds氏は10月24日(協定世界時)、Linuxカーネルの最新版となる「Linux 3.1」を公開した。当初の予定より遅延してのリリースとなった。開発には3ヶ月ほどの期間がかけられている。Linux 3.0からバージョン番号の仕組みが変わっているが、これは便宜上の変更であって、機能や互換性の継続に関しては従来と同じ。継続して改善や新ドライバ対応などが実施されている。
Linux 3.1の特徴は仮想化機能であるXenやKVM関連の機能の改善、特定のグラフィックチップにおける3D性能の改善、Btrfs関連の最適化など。大きな変更が実施されたバージョンというよりも、着実に問題修正と改善、最適化が進められたバージョンとなっている。
Linux 3.1のリリースが遅延した原因は、Kernel.orgが第3者によって不正侵入を受けたことに原因がある。不正侵入を受けてインフラストラクチャから再構築する必要に迫られ、1ヶ月経っても依然としてサイトがダウンしたままだったなど、大きな影響を及ぼした。