日本HP 執行役員 HPソフトウェア事業統括の中川いち朗氏 |
日本ヒューレット・パッカードは10月25日、統合運用管理ソリューションの新版「HP Business Service Management 9」を発表した。新たに、イベント統合機能を備えた稼働状況可視化/障害分析ツール「HP Operations Manager i software」が追加されている。
HP Business Service Management 9に含まれる製品は以下のとおり。ライセンスを購入することで利用できるようになる。
- HP Operations Manager i software 9 : 420万円~
- HP Business Process Monitor software 9 : 10万800円~
- HP Diagnostics software 9 : 126万円~
- HP Real User Monitor software 9 : 672万円~
- HP System Availability Management software 9 : 1万8900円~
- HP Service Levele Management software 9 : 6405円~
今回追加されたOperations Manager i softwareは、各監視製品が収集した稼動状況/構成情報を自動で集約/分析する製品。HP Business Service Management 9に組み込まれた運用情報データベース「ランタイム・サービスモデル」を活用し、インフラからアプリケーション、サービスまで、エンドツーエンドの構成情報をリアルタイムに可視化できる。また、障害発生時には、障害の状況と構成情報を照らし合わせ、根本原因の事象とそれに付随して発生した事象を自動的に切り分けることができるという。
日本HP 執行役員 HPソフトウェア事業統括の中川いち朗氏は、Operations Manager i softwareの特徴について、「従来の構成管理データベースを導入しただけの環境で障害発生時に原因を特定できるようにするには、イベントの組み合わせを人手でルール化して入力する必要があり、しかもこの作業を定期的に続けていかなければならなかった。それに対し、Operations Manager i softwareを導入すると、一連の作業が自動化されるうえ、常に最新の情報を確認できる。海外の事例では、イベント管理作業が30%、中期的なダウンタイムが40%削減されたという報告がある」と説明した。
また日本HPは、「近い将来に日本市場へ投入する製品」というかたちで、仮想化リソースを最適化する「HP Service Health Reporter/Optimizer」も発表。こちらもHP Business Service Management 9のランタイム・サービスモデルを使用して稼働状況を分析する製品で、長期的な視点で仮想環境の最適なリソース配置方法が自動的に提案されるという。