ニッセイ情報テクノロジーは10月25日、2011年6月に預金保険機構のメインフレーム上で稼働している名寄せシステムをオープンシステムへ完全移行したと発表した。
今回の対象のシステムはCOBOL言語で作成された約260万ステップという規模で、2009年8月から2011年6月にかけて移行作業を行い、同年6月にメインフレームから完全移行を実施した。
今回のシステム移行では、IBM製メインフレーム向けリホストツール「Tmax OpenFrame」が用いられた。同製品は、IBM製メインフレームで稼働しているオンライン処理やバッチ処理などの基幹業務システムを、現有資産を再開発することなくオープン・プラットフォームへ移行し、メインフレームと同様の開発運用環境を実現可能にする。
あわせて、同社は「最適な移行の手順などを体系化したフレームワーク」」「移行対象資産の絞り込み、最適な移行方法の決を定支援する分析ツール」「テスト検証ツール」を用いて、短期間かつ低コストの移行を実現させた。
メインフレーム運用時に比べ各業務の処理時間は20%から30%程度短縮され、コストも40%程度削減されたとのこと。