Microchip Technologyは、省スペース、省コスト設計向けに5mm×5mmの28~44ピンの8種類のパッケージで提供され、61DMIPSの処理性能を実現する、32ビットPIC32マイクロコントローラシリーズ「PIC32 MX1/MX2」を発表した。

2シリーズともに、PIC32マイコンシリーズの中で、最も小型かつ低コストながら、PIC32として初めて専用のオーディオモジュールと静電容量式センシングモジュールが搭載されている。ほか、最高温度105℃での動作、最大32KBのフラッシュ、8KBのSRAM、オーディオ処理用の2つのI2Sインタフェース、mTouch静電容量式タッチボタンなどのセンサに使える充電時間計測ユニット(CTMU)モジュール、グラフィックまたは外部メモリ用8ビットパラレルマスタポート(PMP)インタフェースを備えている。

また、10ビット、1Msps、13チャネルの内蔵A/Dコンバータ(ADC)、USB 2.0、シリアル通信周辺モジュールも搭載しており、同社独自のペリフェラル ピンセレクト(PPS)機能により、ほぼすべてのデジタルピンの割り当てを変更できるようになり、レイアウトと設計の変更を容易に行うことが可能となる。

さらに、2シリーズともに同社の16ビットPIC24F製品ラインと互換であり、移行を容易に行うことが可能だ。

なお、「PIC32MX110F016B」および「PIC32MX220F032」は現在、28ピンSPDIP、SSOP、SOIC、QFNパッケージ、44ピンQFN、VTLA、TQFPパッケージで提供されており、単価は1万個注文時で1.58ドルからとなっている。また、0.5mmピンピッチの36ピンVTLAパッケージは、現在サンプルの提供となっているほか、産業用温度レンジ製品では現在、最高温度85℃で動作する製品が提供されているが、2011年末までには105℃で動作する製品も提供される予定としている。

Microchipの32ビットPIC32マイコン「PIC32 MX1/MX2」