パラソフト・ジャパンは10月24日、米国Parasoftのハイブリッド仮想環境構築・管理ツール「Parasoft Virtualize 9.2」の販売開始を発表した。

同製品は、従来のエミュレータ技術を拡張した新たなアプローチとして、外部から見えるシステムの動作をエミュレートすることによりシステムの仮想化を実現している。具体的には、同製品の仮想アセット(エミュレータ)は、稼働中のシステムが存在すれば、通信ログやリアルタイムモニターから、自動生成することが可能。これにより、従来の仮想化ツールでは実現できなかったメインフレームによるシステムの仮想化にも対応している。

同製品は、利用者が目的に応じて必要な環境を選択して取り出せるよう、ハイブリッド仮想環境をカタログ化して管理し、自動的にセットアップする機能を提供する。カタログ作成では、システム全体のアーキテクチャを定義し、各構成要素に実機と仮想アセットや従来の仮想マシンなどをマッピングし、実機/仮想アセット/仮想マシンを切り替える方法を定義する。

これらの機能により、同製品は結合テスト以降に必要なシステムを仮想化できるため、システムテスト以降もクラウド内で作業することを可能にし、オフショアなどのアウトソース先でのテスト環境の構築を容易にする。

加えて、仮想化したデータベースを利用すれば、テスト用データベースのセットアップとロールバックが数分で完了し、何度でも容易に再テストが実行可能。

「Parasoft Virtualize」の特徴