アクロニス・ジャパンは10月21日、バックアップ・復元ソリューションの最新版となる「Acronis Backup & Recovery 11」を発表。11月1日よりパートナー企業を通じて提供を開始する。

「Acronis Backup & Recovery 11」のコンソールメイン画面

最新版では、異なるディストリビューションのLinux OS環境や仮想環境への復元、専用のリカバリディスク(LinuxベースとWindows PEベースの2種類を用意)によって(いわゆる"復元作業"を伴わないため)リストア作業を効率化できる仕組みである「Linux Universal Restore」を搭載。

専用のリカバリディスクから「Acronis Backup & Recovery 11」を起動したところ

ほかに、運用ポリシーに従ってバックアップデータを異なるストレージやテープ、WAN越えの遠隔地コピーなどを可能にする「ステージング」機能も用意されている。これにより、新しいストレージと古いストレージを目的に応じて使い分けることができるようになり、運用の柔軟性が高まるとされている。

また、新機能としてはこれらに加えて、複数のバックアップデータに対して統合的に高速な検索が行える「カタログ作成と検索」機能が搭載されたほか、スタンドアロン環境でも、複数の異なるマシンにバックアップ計画を展開する際に有効とされる「バックアップ計画のインポートとエクスポート」機能を用意。採用機器の普及によってハードウェアベンダーからの要求が高まっているとされるUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)にも対応した。

「バックアップ計画の作成」画面

「Acronis Backup & Recovery 11」は、上述のような新機能のほかに、仮想化環境への対応や重複除外、テープライブラリへの対応といった面での機能強化図られている。

「Acronis Backup & Recovery 11」の新機能と強化ポイントのまとめ

「Acronis Backup & Recovery 11」のエディションと価格(いずれも税別標準価格)は以下の通り。

ライセンス版

  • スタンドアロン型ソリューション
    Acronis Backup & Recovery 11 Workstation 9,600円
    Acronis Backup & Recovery 11 Server for Linux 11万7600円
    Acronis Backup & Recovery 11 Server for Windows 11万7600円

  • 集中管理型ソリューション
    Acronis Backup & Recovery 11 Advanced Workstation 1万2000円
    Acronis Backup & Recovery 11 Advanced Server SBS Edition 5万8800円
    Acronis Backup & Recovery 11 Advanced Server 15万円
    Acronis Backup & Recovery 11 Virtual Edition 38万円

パッケージ版

Acronis Backup & Recovery 11 Server for Linux 11万7600円
Acronis Backup & Recovery 11 Server for Windows 11万7600円
Acronis Backup & Recovery 11 Workstation 9,600円

なお、パッケージ版は初年度保守やライセンス、インストールプログラムが一括で提供されるほか、パッケージを納品するだけなので大幅な導入時間の短縮につながる(同社)とされている。