秋葉原にショップも構えるロボット開発メーカーのアールティ(RT)は、代理店として海外のロボットも複数を扱っており、新たに始めたのが米WillowGarageが開発したロボットプラットフォーム「Turtlebot」だ(画像1)。

画像1。米WillowGarageのロボットプラットフォーム「Turtlebot」。ロボットプラットフォームの中では、格安の点も特徴

正確には、WillowGarageの認可を得た加ClearpathRoboticsが開発したバージョンである。そのため、同ロボットの移動機構として使われている米iRobotのお掃除ロボット「ルンバ」は、日本では通常手に入らない研究開発用途の「ルンバクリエイト」となっている点が特徴的だ。

また、マイクロソフトのXbox 360用周辺機器「Kinect」をセンサとして搭載しており、障害物の回避などはもちろんのこと、歩いている人を追跡するといったことも可能となっている。

画像2。マイクロソフトのゲーム機Xbox 360用周辺機器「Kinect」をセンサとして利用している

OSは、もちろんWillowGarageが開発した海外では非常に採用率の高いロボット用OS「ROS」。制御用PCにネットブック「ASUS1215N」(インテル製Atom D525デュアルコアプロセッサ)を搭載し、またKinect以外のセンサとしてはジャイロも積んでいる(画像3)。

画像3。インテル製Atom D525デュアルコアプロセッサを搭載したネットブック「ASUS1215N」を制御用PCとして採用

また、上部は穴あきプレートを複数段重ねたレイヤ構造をしているので用途に合わせてさまざまな装備の搭載も可能だ。

画像4。写真は、ネットブックを載せているプレートと、すぐその上のプレート、そして天板の3枚構成だが、構成は用途に合わせて変えられる

価格は、完成済みフルキットが17万8500円、組み立てフルキットが15万7500円で、ルンバクリエイトなしの「Coreキット」は6万3000円。

なお、移動機構に日本で一般的に入手可能な「ルンバ500」シリーズを用いた同社オリジナルキットもただいま準備中だ。ドライバなどの準備が整い次第、ラインナップに加える予定となっている。