三菱電機は10月19日、尼崎地区(兵庫県尼崎市)・和歌山地区(和歌山県和歌山市)拠点において、2010年5月から導入を進めてきたスマートグリッド・スマートコミュニティ実証実験の設備の本格稼働を開始したと発表した。総投資額は約70億円。
同実証実験は、スマートグリッド・スマートコミュニティの規模や条件、機器・システムの使われ方を想定した4つのモードによる検証可能なほか、需給制御システム、次世代配電制御システム、自動検針システム、エネルギー管理システムを使用した様々な実証実験に対応可能。
4つのモードとは、「需給検証モード」、「配電検証モード」、「総合検証モード」、「特定地域・離島検証モード」。
また、地絡・短絡事故発生装置で系統事故時の停電の影響を検証も行い、停電の影響を最小限に抑えるための課題抽出や技術開発を実施する。
同社では、スマートグリッド・スマートコミュニティ対応機器・システムを中心に、2015年度に関連事業の売上1兆3千億円を目指して取り組む。