米国際貿易委員会(ITC)は10月17日、米Appleが自社特許を侵害しているとする台湾HTCの訴えに対し、Appleは特許は侵害していないとする初期判定を下した。HTCは2011年7月、Appleの訴えを認める初期判定をITCより受けており、訴訟面での立場が苦しくなった。
この苦情は、HTCが2010年5月にITCに提出したもの。HTCはここで、Appleは自社特許を侵害しているとして、該当する「iPhone」「iPad」「iPod touch」の輸入差し止めなどを求めていた。特許は、省電力のための電源管理、データ保護に関するものなど4件。
ITCのプロセスでは、2012年2月に初期判定を支持するか否かの最終決定が下ることになる。HTCは再審理を求めることもできる。
ITCは7月、Appleによる苦情を認め、HTCはAppleの特許を侵害しているとする初期判定を下している。HTCとAppleはこれ以外にも、ITCでお互いを訴えている。