国立国会図書館は10月18日、デジタル化した図書、雑誌、新聞、古典籍資料の約34万点のデータを新たに提供すると発表した。今回のデジタル化資料の追加により、同館が提供するデジタル化資料の総数は約137万点となる(うちインターネットで提供するものは約29万点)。
今回新たに提供するのは、平成21年度補正予算で実施した所蔵資料の大規模デジタル化事業の成果のうち図書・雑誌・古典籍資料約34万点と、東日本大震災に際して被災地の石巻市で壁新聞として貼り出された「石巻日日新聞」の号外6点(7枚)のデジタル化資料。
「石巻日日新聞」の号外については石巻日日新聞社の協力により、東日本大震災発生後の6日間に発行された壁新聞を同館で借用してデジタル化し、インターネットで公開する。震災当時、マジックペンで書かれたこれら号外はワシントンにあるニュース博物館「ニュージアム」が永久保存するとしており、また国際新聞編集者協会によって特別賞が贈られている。
今回提供される資料のうち、古典籍資料約3万5000点と「石巻日日新聞」号外はインターネットでも公開され(他は同館内での閲覧に限定)、号外については拡大表示するとマジックペンの筆跡の濃淡まで見ることができる。
インターネットでの資料提供URLは次の通り。
古典籍資料
http://dl.ndl.go.jp/#classic
新聞(「石巻日日新聞」号外)
http://dl.ndl.go.jp/#newspaper