東芝モバイルディスプレイ(TMD)は、新表示モードの広視角技術を使ったモバイル用液晶ディスプレイ「Soludina(ソルディナ)」を開発したことを発表した。画面サイズ4.3型および7型の製品を2011年度内に量産開始し、随時ラインアップを拡大していく予定としている。

同製品は、高精細に適した画素構造を持つ新表示モードを採用する事で、精細度に影響されること無く鮮明で高い視野角性能を実現し、スマートフォンやタブレット端末などで必要となる広い視角範囲での色再現性を実現したという。

これを、高精細化に適した駆動用の低温ポリシリコンTFT(LPTS)と組み合わせることで、スマートフォンなどに最適となる高精細液晶ディスプレイを実現できるようになったほか、同社の保有する独自技術「スクリーンフィット」と組み合わせることで、より広視角が際立ちつつも薄く軽い製品が可能になったという。

なお、4.3型(画素数は720×RGB×1280、精細度342PPI)、7型画素数は800×RGB×1280、精細度は217PPI)ともに、コントラスト比は800:1、視野角は上下左右ともに176°以上(コントラスト比10:1)を実現しているほか、色再現範囲は71%(NTSC比、CIE1931)で、表示色は1677万7216色を実現している。

4.3型(左)と7型(右)製品(ISO/JIS SCIDの画像を使用)

実際に角度を付けた状態(ISO/JIS SCIDの画像を使用)