Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform. |
次期Operaへ向けた最新のアルファ版となる「Opera 12α」が公開された。Windows版、Mac OS X版、Linux版、FreeBSD版が提供されている。Opera Nextを最新版へアップグレードすれば自動的に「Opera 12α」へアップグレードされる。
Opera 12αにはいくつもの新機能が追加されている。現在リリースされているOperaと比較した場合、特に次の変更や新機能が注目ポイントとなる。
- フルハードウェアアクセラレーションの導入。特定の要素のみをGPUを使ってレンダリングするのではなく、すべてのUIをGPUを活用してレンダリングする機能が導入されている。適切なドライバとハードウェアが導入された環境であれば、高速レンダリングとCPU負荷低減の恩恵を受けることができる。環境がGPUレンダリングに適していない場合には自動的にソフトウェアアクセラレーションが有効になったVegaでのレンダリングに切り替わる。
- 新しく開発したHTML5パーサ「ラグナロク」の導入。
- JavaScriptエンジン「Carakan」の改良。ECMAScript 5.1に対応したほか、メモリ効率が大きく向上している。
- テーマの導入。
- CSS3グラデーションへのより進んだ対応。
GPUを使ったフルハードウェアアクセラレーションはまだアルファ品質とされており、対応しているバックエンドもOpenGLのみに限定されている。DirectXは今後の開発となる。このため、フルハードウェアアクセラレーションでレンダリングした場合には、まだ表示が乱れる可能性があることに注意しておきたい。