日立システムズは10月13日、東日本大震災からの復興を支援するとともに、ITシステムにおけるワンストップサービスを拡充するため、福島県郡山市にコンタクトセンターを新設すると発表した。
同社は現在、東京都港区と大阪府大阪市に大規模なコンタクトセンターを設置し、日本全国の顧客に対し、ITシステムに関するヘルプデスクサービスなどを提供している。
その一方で、東日本大震災の発生以降、2,800件余りの被災地の顧客へのITシステムの復旧支援、16種類のサービスを無償で提供するなど、被災地の復旧・復興支援に取り組んできた。
こうした状況を踏まえ、同社は被災地の着実な復興に向けた貢献施策として、福島県郡山市にコンタクトセンターを新設する。新コンタクトセンターには、既存のコンタクトセンターの一部の機能を移管し、サテライトセンターとして設立される。
インフラにクラウド型CTI基盤を活用することで、短期間に立ち上げる。12月を目処に、要員約20名を採用し、コンタクトセンターの知識・スキル体系であるCMBOKをベースに十分な研修を行ったうえで、2012年4月の稼働開始を目指す。
今後は段階的に業務を拡張し、3年後には200名超の要員規模に拡張する計画で、将来的には顧客のコンタクトセンター関連業務を請け負うBPOの拠点としても、業務を拡大していくことが検討されている。