Texas Instruments(TI)は、セキュリティ、スマート・グリッド、産業、ワイヤレス・ヘルスケア製品、ホーム/ビルディング・オートメーションその他の分野の各種ローパワー・ワイヤレス・アプリケーション向けにサブ1GHzのRFパフォーマンスライン製品ファミリとして、トランシーバ「CC1120」と「CC1121」、およびトランスミッタ「CC1175」の3製品を発表した。
サブ1GHzファミリは、他のRFシステムや、リンクを妨害する可能性を持つ他の信号源との距離を、同種の製品の30分の1以下まで接近させることが可能である。また、12.5kHzのチャネル間隔、90dBのブロッキング時に65dBの近接チャネル除去性能を備えていることから、業界で最も信頼性の高いサブ1GHzコネクティビティを提供するという。
さらに、139dBのリンクバジェットにより、10kmを超える通信距離と、建物内における最高の貫通性と回り込み特性を提供する。進歩したRFスニッフ・モードを提供することから、すべてのRF性能を保ちながら、受信スニッフ・モードにおいて、3mA未満の消費電力でRFパケットを受信できる。
「CC1120」は12.5kHzのチャネル間隔、最小8kHzのレシーバ帯域、65dBの隣接チャネル除去、FCC(米国連邦通信委員会)のP90、ETSI(ヨーロッパ電気通信標準化機構)のEN 54-25、ARIB(日本の電波産業会)のSTD-T96の各標準規格に適合するなどの特長を持つ。「CC1121」トランシーバは、50kHzのチャネル間隔、最小41kHzのレシーバ帯域48dBの隣接チャネル除去、57dBの次隣接チャネル除去、などが特長。「CC1175」トランスミッタは、6.25kHzのチャネル間最高+16dBmの送信出力、最高+16dBmの送信出力、ISM周波数帯に最適化、などの特長を持つ。
すでにサブ1GHzパフォーマンスラインは量産出荷中で、TIおよび販売特約店から供給される。ROHS指令に適合する5mm角のQFN-32パッケージを採用している。また、「CC1120DK」開発キットも、TIのeStoreから299ドル(参考価格)で供給中である。