Integrated Device Technology(IDT)は、高い位相雑音特性を備えた柔軟な汎用周波数変換器(UFT)「840N202I/849N202I/849N212I」を発表した。
これらのデバイスは、入力周波数の整数倍や少数倍に制限されない出力周波数を出すように簡単に設定することが可能な素子で、通信回線カード、ネットワーク・インタフェース、組み込みシステム、および4Gの無線基地局などでの適用が想定されている。
入力周波数範囲は8kHz~710MHzで、1MHz~1.3GHzの出力周波数に変換することが可能だ。また、入出力周波数の関係が整数倍という制限はなく、競合する汎用周波数変換製品と異なり、多くの変換シナリオに対して0.5ps未満(実効値)ののジッタと高い位相雑音特性を提供することで、多重サービスのトラフィックを扱う通信/ネットワーク設備など多重周波数変換が必要な高性能用途に対応することが可能となっているほか、ジッタの減衰量を調整する機能も搭載しているため、回路基板上の部品を変更せずに、異なる用途やシナリオの中で同じデバイスを使うことも可能となっている。
単純かつ直観的なグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)のプログラミング・ツールで、ユーザーは出力周波数や動作モードを設定することができ、その後、デバイスに永久に格納することができる構成を生成することができる。加えて、主入力が故障したときに自動的に切り換わる2つの冗長入力を備えており、デバイスが入力間を切り換えるときに、ユーザーが出力の位相変化の割合を制御してハンドオフを最適化することもできるようになっている。
なお3製品はともに特定カスタマ向けに現在、出荷を開始しており、パッケージは6mm×6mmの40-ld QFNを採用している。