Texas Instruments(TI)は、高いジッタ特性を提供する高集積クロック・ジェネレータとしてNational Semiconductor(NS)ブランドの「LMK03806」を発表した。すでに出荷を開始しており、1000個受注時の単価は7.95ドル(参考価格)としている。

同製品は、7系統の独立した周波数を同時に最大14出力することで、有線および光通信ライン・カードのタイミング・アーキテクチャを簡素化することが可能であり、出力周波数範囲が2.37MHzから2.6GHzと広いため、代表的なライン・カードのすべての部品に対し、必要なクロックが供給でき、部品点数を従来ソリューション比で最大80%、基板サイズおよびBOMコストを最大50%低減することが可能となると同社では説明している。

また、312.5MHzの出力周波数で、RMS(二乗平均平方根)ジッタ 50fsを実現しており、ビット・エラー・レートとキャリア対ノイズ比性能を向上している。

さらに、プログラム可能なLVDS、LVPECL、LVCMOSにより各出力クロックは独立した設定が可能で、レベル変換回路とファンアウト・バッファを不要にすることができる。

高集積クロック・ジェネレータ「LMK03806」