STMicroelectronicsは、Microsoftとの協力を通じて次世代OS「Windows 8」上で動作するモーションおよびHID(Human Interface Device)方位センサ・ソリューションの開発を行うことを発表した。
この両社の協力関係は、完全なセンサ・ソリューションとして提供することを目指すもので、3軸デジタル・ジャイロ・センサ、3軸デジタル加速度センサ、3軸デジタル地磁気センサ、近接センサおよび気圧センサの他、iNEMO Engineセンサ・フュージョン・アルゴリズムならびにI2Cプロトコルを介してHIDを駆動する32bitマイコン「STM32」を統合したSTのマルチセンサ・モジュール「iNEMO」を活用することで進められる。
Windows 8上でiNEMO Engineを使用し、STのセンサを駆動させることでプラグ&プレイやターンキーなどのメリットを提供するもので、Microsoftのセンサ・ドライバ・スタックとSTのセンサ・コントローラ・ファームウェアにより、機器メーカーはドライバ開発が不要になり、エンド・ユーザはWindows 8が持つ画面回転や屋内測位などのセンサ・シナリオを利用と共に、iNEMOモジュール内に集積されたSTM32マイコンによる省電力化が可能になるという。
なお、STでは、HIDセンサ・ソリューションのほか、完全なMEMSソリューションのプロバイダとしてWindows 8用カスタマ・ドライバを提供するとしており、このソリューションには、現在量産中のWindows 7用センサ・ドライバが使用されているという。