三洋電機は10月4日、英国ロンドン市内のテムズ川に架かる橋上にあるブラックフライアーズ駅の再開発プロジェクトにHIT太陽電池モジュールが採用され、設置工事が開始されたと発表した。設置工事は2012年夏に完了予定で、完成後は世界最大のソーラーブリッジになるという。
ブラックフライアーズ駅は、乗客向けサービスの向上のため、英国 ネットワークレールにより、再開発が行われている。この再開発で取り付けられた駅舎の新しい屋根に、6,000平方メートル分のHIT太陽電池モジュールが設置される。
設置されるHIT太陽電池モジュールは、4,410枚で1.103MW規模。発電される電力量は、年間900MWhが見込まれており、ロンドンで最大規模の太陽光発電システムとなる。同システムで、ブラックフライアーズ駅で使用される電力の50%を賄うとともに、年間約511トンのCO2排出量を削減する。
また、新しい駅舎では、太陽光発電システムに加えて、雨水の有効活用や自然光取り入れなどの最新の省エネ技術が採用される予定。
ブラックフライアーズ駅再開発・完成予想図 |