アドビ システムズは4日、Adobe MAX 2011カンファレンスにおいて、デスクトップ用アプリケーションやタブレット用アプリケーションからアクセスして作品の共有を行い、クリエイティブコミュニティの中心としての役割を担うというクラウドサービス「Adobe Creative Cloud」を発表した。料金設定は11月早期に発表予定。
同サービスの初期段階は、同時発表されたタブレットデバイス上でのコンテンツ作成を行う「Adobe Touch Apps」が主体。20GBのストレージ容量をクラウド内に提供し、Adobe Creative SuiteとAdobe Touch Appsによって作成されたファイルの表示・共有・同期などが行える。
同サービスとAdobe Touch Appsのセットも発表されており、クラウドベースのホステッドサービスを利用することで、ファイル共有や、さまざまなデバイス上での表示、Adobe Creative Suiteソフトウェアへ作品を送信した後に加工することも可能とのこと。
今後は、同社の基幹製品であるクリエイティブアプリケーションとサービスへのアクセスも提供される。2012年早期までに、Adobe Creative Suiteに含まれるツールのポートフォリオ、ならびにAdobe Touch Appsへのアクセス提供、タブレットデバイスに双方向コンテンツを配信する「Adobe Digital Publishing Suite, Single Edition」、Webサイト構築と管理のための「Adobe Business Catalyst」、Webサイトのデザインに使用できるクラウドベースのフォント、作品やアイデアの共有機能、フィードバックやインスピレーション交換のためのフォーラムなどのサービスが予定されている。