川崎重工は10月4日、関西電力向けに黒部峡谷鉄道直流電気機関車を出荷したと発表した。今回出荷された電気機関車は、黒部川上流にある水力発電所の改修工事に用いられる資材運搬用貨車を牽引するもので、輸送効率の向上および資材運搬能力の強化を目的に導入される新型機関車。
駆動方式は、直流電源で直流モーターを駆動していた従来の方式から、直流電源をインバータで交流電源に変換して、交流モーターを駆動する方式が新たに採用されている。
これにより、下り坂などでのブレーキ時に発生した熱を回生電力に変換し、他の電気機関車の動力に有効活用できるため、省エネルギー性が高い。
関西電力に出荷された黒部峡谷鉄道直流電気機関車 |