Analog Devices(ADI)は、高速、低ノイズ、かつ低消費電力の低ノイズ高速アンプ「ADA4896-2」(デュアル)、「ADA4897-1」(シングル)、「ADA4897-2」(デュアル)の3製品を発表した。

いずれも携帯型のマルチチャネル低消費電力計測機器やヘルスケア機器向けに設計されており、1nV/√Hzの低ノイズと120V/μsのスルーレート、および電源電流消費3mAを実現しているほか、1/fノイズ2.4nV/√Hz(@10Hz)を実現している。

また同社は、同アンプシリーズと併せて、デュアル非補償高速アンプ「ADA4895-2」も発表している。同製品はゲイン+10以上において1.5GHzのゲイン帯域幅積が得られ、高速でかつ高ゲインのプリアンプとして用いることが可能だ。

なお、これらのレールtoレール出力アンプは拡張工業用温度範囲-40℃から+125℃で動作し、電源電圧範囲は3Vから10Vとなっている。また、ADA4895-2およびADA4897-1/-2には出力ディスエーブル機能が搭載されている。

ADA4897-1およびADA4896-2はすでに量産出荷を開始しており、残りのADA4897-2およびADA4895-2はサンプル出荷を開始している。1000個受注時の単価はADA4897-1が1.89ドル、残りの3製品がいずれも3.20ドル(すべて米国における販売価格)となっている。

低消費電力かつ低ノイズの高速アンプ「ADA4896-2」(デュアル)、「ADA4897-1」(シングル)、「ADA4897-2」(デュアル)