富士通セミコンダクター(FSL)は9月28日、同社の8ビットマイクロコントローラ(マイコン)「New 8FX(ニュー8エフエックス)ファミリ」に、ブラシレスDCモーター制御機能を備えた「MB95630シリーズ」24製品を製品化したことを発表した。2011年9月より順次サンプル出荷を開始する予定で、2012年度に月産100万個規模での量産を予定している。
同シリーズはパッケージピン数32pinと少ヒンながら、ブラシレスDCモーター制御機能のほかに汎用性の高い各種タイマーや通信機能を搭載し、システムのメインマイコンとして利用することが可能な8ビットマイコン。また、システム・電源管理などの低消費電力対応マイコンとしての利用や、仕様変更に伴う追加機能を拡張するサブマイコンとしても利用可能だと同社では説明している。
消費電力も同社従来製品比約3分の1(16MHz標準動作時で、フラッシュメモリへの書込み・消去以外の場合)と低減したほか、各種低消費電力を要求される使用方法に合わせ、スリープモード2種、ストップモード2種、タイムベースタイマーモード2種、時計(RTC)モード2種、合計8パターンの低消費電力モードの設定を可能としており、ディープスタンバイRTCモード使用時では、7μAの消費電力を実現しているほか、ディープスタンバイ・サブストップモードでは6μAを実現している。