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LinuxカーネルのソースコードなどをホスティングしているKernel.orgが不正侵入を受けトロイの木馬やバックドアが仕込まれていたことが発覚してから1ヶ月あまりが経過しようとしているが、Kernel.orgは依然として復旧していない。Kernel.orgのサイトにアクセスすると「Maintenance」の文字が表示され、メンテナンスのためにサービスを停止していることが表示される。

Kernel.orgに続いて9月8日にはlinuxfoundation.orgやlinux.com、またはそれらサブドメインも含めたサイトも不正侵入の形跡があるとしてサービスが停止されたが、こちらのサービスもまだ復旧していない。LinuxファウンデーションのインフラストラクチャはLinuxファウンデーションのサイトのみならず、Open PrintingやLinux Markなど、多種多用なサービスをカバーしており、そうした関連サービスも停止したままだ。

攻撃発覚から1ヶ月あまりが経過したが、依然として普及していない。

Kernel.orgに関して現在どういった状況にあるのかがH. Peter Anvin氏から「kernel.org status」として報告された。Kernel.orgインフラストラクチャは現在新しく構築が進められている段階にあり、その作業のためにまだ公開されていないという。新しいインフラではGitリポジトリに対するシェルアクセスは提供されず、かわりにGitoliteを使ってアクセスが提供されることになるという。

説明によれば広く一般に公開を開始するのは2011年10月の早い時期が検討されており、それよりも前の段階でアクティブな開発者への試用が提供されるという。シェルアクセスからGitoliteへ変更することによる影響を抑えるために開発者には試用する期間が設けられている。