ローム子会社のOKIセミコンダクタは、コイン電池などの小容量電池を用いる小型電子機器向けに、太陽電池と1次/2次電池の2系統の電源を制御しマイコンおよび周辺機器を駆動させる電源制御LSI「ML9077/ML9078 シリーズ」を開発したことを発表した。
ML9077は、2次電池残量(電圧)に応じて太陽電池から2次電池への充電と、2次電池からのマイコンおよび周辺機器への電源供給を自動制御するデバイスで、2次電池状態を常時監視することで、過充電電圧検出時に2次電池の充電を停止するほか、低電圧検出時に電源供給を停止させ、マイコンの暴走を防止することが可能だ。
一方のML9078は、太陽電池の発電電流の1次電池への流入防止機能による1次電池の保護が可能なほか、太陽電池の発生電圧を定電圧変換してマイコンへの高電圧供給を防止することが可能だ。
2製品ともに独立して太陽電池と1次/2次電池の2系統の電源を自己制御できるため、アプリケーションソフトでの制御やほかの部品を搭載する必要がなく、簡単に太陽電池を用いた電源システムを構築することが可能になるという。
なお、ML9077は、すでに量産を開始しており、ML9078 は2011年9月よりサンプル出荷を開始し、2012年1月より月産50万個の体制で量産を開始予定。サンプル価格はいずれも100円(税別)としている。