IMJモバイルは9月27日、「Facebookに関する企業とユーザーの意識調査」の結果を発表した。同調査は、企業におけるFacebookの活用状況を探る「企業取組動向調査」と生活者のFacebook利用状況を探る「ユーザー利用動向調査」の2本に分けて実施された。

企業調査の有効回答数は311名、ユーザー調査の有効回答数は621名。

企業に対し、Facebookページの運用体制を尋ねたところ、「1人」という回答が3割、「5人以下」が7割を占める結果となった。業種別では、「メーカー(耐久消費財)』の61%が「6人以上」で運用しており、体制を強化していることが明らかになった。

Facebookページのファン数については、「99人以下」という回答が過半数を占め、「1,000人以上」という回答は22%にとどまっている。業種別では、「メーカー(耐久消費財)』が「1万人以上」という回答が26%、「500人以上」が約半数を占め、他業種に比べ最も規模が大きい結果が出ている。

Facebookページのファン数(自由回答) 資料:IMJモバイル

Facebookページの運用において実感できている効果を尋ねたところ、「認知拡大」(47%)が最も多く、これに「関心喚起」(42%)、「イメージアップ」(40%)と続き、上位3位は期待していた効果と同様の順位となった。

期待していた効果で4位だった「新規顧客獲得」が、実感できている効果では6位であり、また「購買行動」「店舗誘導」という回答も少なく、売上に直接繋がる効果を実感できている企業は少ないようだ。

実感できているFacebookページの運用効果をファン数別で見ると、全項目においてファン数が多いほど実感できているという回答が多く、ファン数増がFacebookページの成功の要因の1つだと、同社では推察している。

ファン数別Facebookページ運用による効果(単一回答)※「実感できている」「やや実感できている」の合算値 資料:IMJモバイル

一方、ユーザーに対し、Facebookの友達の数を尋ねたところ、「30人以下」が6割以上で、「101人以上」は1割程度だった。性年代別では、男性20代と女性20代の友達人数が多いため、「発言や「いいね!」などが広まりやすくバイラル効果が期待できる」と、同社ではコメントしている。

企業が運営しているFacebookページの閲覧の有無を尋ねたところ、約半数のユーザーが「ある」と回答した。閲覧したことがある企業の業態は、「衣服・アクセサリー」(27%)が最も多く、これに「食品・飲料」(25%)、「飲食店」(24%)が続く。

閲覧したことのある企業Facebookページ(複数回答) 資料:IMJモバイル

企業が運用しているFacebookページを閲覧したきっかけを企業の業態別に尋ねたところ、「小売・店舗」は「友人・知人のいいね!」が最も多く、クチコミがきっかけとなっていることがわかる。「耐久消費財」は「企業やブランドのWebサイトを見て」「自発的に検索」が高いことから、以前から好きな企業やブランドのFacebookページを閲覧しているようだ。