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Google Docsの進歩は目覚しく、日を追うごとに不満を感じるシーンが減っている。データ共有やどこでも利用できる利便性を考えると、かなり有益なサービスに成長したといえる。しかし、日本のビジネスパーソンにとってどうしても受け入れ難い機能の欠落がある。セルの結合だ。

Google Docsはこれまで縦方向と縦横全方向のセル結合機能を提供してこなかった。このため、縦方向を含むセル結合を実施したExcelデータなどをアップデートするとスタイルが崩れるという事態が発生していた。日本のビジネスパーソンはスプレッドシートの作成のみならず、整形されたドキュメントの作成などにもスプレッドシートアプリケーションを利用する傾向にあり、また、そのドキュメントの見た目に細かいこだわりを持っている。形が多少崩れた程度で情報が減るわけではないが、セル結合が解除されるGoogle Docsに関しては、その利便性は理解できても"ノーサンキュー"というわけだ。

スプレッドシートアプリケーションで作成したサンプル。セル結合を使っている。

データをGoogle Docsへアップした場合。セル結合が正しく保持されていることがわかる。

今回Google Docsに縦方向と縦横合わせたセル結合の機能が導入された。これまでアップデートすると見た目が壊れていたスプレッドシートデータも、これで見た目を壊すことなくアップデートできるようになる。また、Google Docsを使って縦横きっちりサイズを調整したドキュメントの作成が今まで以上に簡単にできるようになる。