東芝は9月26日、近接無線転送技術「TransferJet」規格に対応した無線LSI「TC35420」を製品化したことを発表した。2012年1月末からサンプル出荷を開始し、2012年第2四半期に月産100万個規模で量産を開始する予定。

同製品は、独自のRF搭載LSI技術により「TransferJet」規格値を上回る受信感度-78dBm(Rate65受信時)を実現しており、これにより同規格に対応したデジタル機器間での安定的な通信が可能になるという。

また、独自のRF-CMOS LSI実装技術により、無線LSI内に「TransferJet」 用RF回路とRFスイッチを内蔵。これにより、外部RF回路および周辺部品の削減が可能となった。

さらに、65nmプロセスの採用とともに、RF特性の周辺部品やLSI端子の削減によりチップサイズの小型化を図ることで、4.0mm×4.0mm×0.5mmのパッケージサイズを実現した。

なお同社では 同製品を、ノートPCやタブレット、スマートフォン、デジタルカメラなど小型・軽量化が進むデジタル機器での搭載を働きかけていくとしている。

近接無線転送技術「TransferJet」規格に対応した東芝の無線LSI「TC35420」