米連邦捜査局(FBI)は9月22日(現地時間)、5月末から6月にかけてSony Picturesのコンピュータシステムへの侵入などを行ったとして、米アリゾナ州で23歳の男性を逮捕したと発表した。男性はハッキンググループ「Lulz Security(LulzSec)」の一員で、"Recursion"と名乗っていたという。
22日にFBIが逮捕した男性は、Cody Kretsinger氏・23歳。FBIでは、2011年春から企業や政府機関へのシステム侵入を繰り返していたLulzSecとAnonymousの調査の一環として、Kretsinger氏の自宅捜査を行い、逮捕に至った。有罪が確定した場合、最大で15年の禁固刑の可能性があるという。
FBIによると、Kretsinger氏はLulzSecのメンバーとして、5月27日から6月2日頃にSony Picturesのシステムに侵入するハッキングに関与した容疑があるという。Kretsinger氏はIPアドレスを隠すようプロキシサーバーを設定、SQLインジェクションなどの手法を用いてSony Picturesのシステムに侵入し、機密情報を入手したといわれている。Kretsinger氏はまた、自分のPCのハードドライブ上のデータも消去していたとも伝えられている。