台湾VIA Technologiesは9月22日(現地時間)、米Appleが自社特許を侵害しているとして、米国で同社を提訴したと発表した。VIAはAppleのライバル、台湾HTCと同じ創業者が設立した企業であることから、HTCがAppleと繰り広げる係争との関係もありそうだ。
VIAはファブレス半導体企業で、低消費電力のx86プロセッサなどを設計する。VIAは今回、米デラウェア州裁判所と米国際貿易委員会(ITC)で訴状を提出している。
それによると、自社が米国で保有するマイクロプロセッサの機能に関する特許3件(特許番号6253312、同6253311、同675810)をAppleが侵害しているという。具体的には、「iPhone」「iPod」「iPad」「Apple TV」およびそれらの上で動く関連ソフトウェアと特定している。
VIAの会長を務めるCher Wang氏はHTCの会長も勤めており、VIAの社長兼CEOのWenChi Chen氏はWang氏の夫となる。HTCは7月、VIAからS3 Graphicsを買収することを発表しているが、S3はAppleとの特許訴訟で7月、ITCより自社の主張を認める初期判定を獲得している。
HTC対Appleでは現在、ITCが7月半ばにAppleの主張を認める初期判定を下すなど、Apple有利で進んでいる。