顧客とのやり取りやマーケティングにTwitterを利用したいと考える企業にとって、最初のステップはTwitterでのアカウント名をどう決めるかだろう。汎用性のある名称の企業の場合、社名がすでに他の人に利用されている可能性があるし、社名が一般的すぎるためターゲットとするユーザーにわかりにくいこともある。
Twitterのアカウントとプロフィール作成に関する企業向けのアドバイスを、Mashableが「どうやってTwitter上でアイデンティティを保護するか(原題HOW TO: Protect Your Business’s Identity On Twitter)」という記事で紹介している。
Twitterのアカウントは早いもの勝ち、「予約」はできない。だから、すでに社名が使われている可能性もある。そうした場合は、ブランドや企業名をより特徴付けるチャンスと思って、工夫したアカウントを考えたい。
アカウント名を社名やブランド名と同じにできなくても、プロフィールにURLを入れることで自社のWebサイトにリンクを貼ることができるし、Webサイト側にTwitterボタンを入れればTwitter側に誘導できる。すでにFacebook、Foursquare、Google Placesなどを展開している場合は、そこからTwitterへ誘導することも可能だ。
加えて、プロフィールにブランドやロゴを取り入れたり、配色を統一させたりしてカスタマイズすれば、自社のプレゼンスをさらに高めることができそうだ。
Mashableの記事では、商標やロゴの保護対策についても助言している。
例えば、「Cafe Christina」という商標を取得しているところ、他の人が「@cafe_christina」「@cafechristina」などのアカウントを取得している場合、混乱を招きやすいし、自分たちの商標権と抵触する可能性だってあり得る。
他の人が持つTwitterアカウントが自社の商標やロゴを利用している場合、Twitterに助けを求めることができる。Twitterのサポートページにある商標問題報告専用フォームを利用して報告しよう(現在は英語のみ)。
そのアカウント所有者が意図的にユーザーを混乱させていると判断されれば、Twitterがそのアカウントを一時停止という措置をとることもあるという。逆に、意図的でなければ、Twitterはアカウント所有者が自主的に解決する機会を提供し、最終的に商標を保有する企業が名称を利用できるようにするとのこと。
だが、自分たちが商標を取得する名称を利用しているが、自社製品やサービスとは無関係なことに利用している場合、Twitterは介入してくれない。@cafechristinaの例だと、商標を持つのが「Cafe Christina」というカフェだとしても、「@cafechristinaというアカウントを所有する人が自分の日常をつぶやいている」、あるいは「歌手のChristina Aguilera氏を応援するファンのサークル名」だったら、カフェを混乱させるとは言えないだろう。この点は注意したい。