ローム子会社のOKIセミコンダクタは9月21日、同社のオリジナル8ビットローパワーマイクロコントローラ(マイコン)に搭載されるCPUコア「U8 Core」に対応したプログラム開発ツール「Dr.U8ICE」を開発したことを発表した。
同ツールは、新規に開発したアナログチップとU8 Coreチップを搭載したフル機能エミュレータで、FPGAを組み合わせることで、従来品に比べ大きさを1/4に小型化しており、同社のIDEU8統合化開発環境と組み合わせることで、U8 Coreを搭載したマイコンのプログラム開発に最適な環境を構築することができるようになるという。
また、従来機能に加え、トレース開始トリガの条件設定やプログラムの実行を停止させることなく全RAM領域のデータ変化を確認できるリアルタイムRAMモニタ機能を追加し、プログラム開発の効率を高めたという。
さらに、LCDの端子状態をリアルタイムでモニタし、PC 上にイメージしたLCDパネルを表示させるリアルタイムLCDモニタを搭載、LCDパネル未入手段階からターゲットシステムを用いたLCD制御プログラム評価およびシステム検証を可能とした。
なお、同製品はすでに提供を開始しており、今後「ML610400/ML610300 シリーズ」に順次対応していく予定としている。