これまで招待制で限定的に提供されていた米Googleのソーシャルサービス「Google+」が米国時間の9月20日にベータ公開された。Google+プロジェクトのサイトから登録するだけで、誰でも同サービスを利用できる。一般公開とともに、Androidアプリ版のHangouts (ビデオチャットルーム)対応や、Google+検索など、様々な新機能の追加も始まった。
Googleは6月28日にソーシャルサービスの新プロジェクトとしてGoogle+を発表し、同時に利用者を制限した試験的な提供を開始した。今回の一般公開についてVic Gundotra氏(エンジニアリング担当シニアバイスプレジデント)は、「Google+はまだ初期段階だが……」とした上で、「これまでの成果を考慮し、実地テストからベータに移行する準備が整ったと判断した」と述べている。
新機能の多くはHangoutsの強化だ。まず20日にリリースされたGoogle+のAndroidアプリの新版(バージョン1.0.7)が新たにHangouts機能をサポートしており、前面カメラを備えたAndroid 2.3以上のスマートフォンからビデオチャットルームを利用できるようになった。同バージョンはほかにも、メッセンジャーでの写真送信、プッシュ通知の詳細設定、プロフィール写真の設定、アプリのSDカードへの移動などの新機能を備える。なお、iOS版のGoogle+アプリでも、間もなくHangouts機能を利用できるようにするという。
Hangoutsにはまた、同サービスを個人放送のように使える「Hangouts On Air」という機能が追加される。Hangoutsにライブブロードキャストおよびセッション録画のオプションが加わり、"On Air"状態になると最大9人がHandoutsに参加でき、誰でも放送を視聴できる。さらにHangouts with Extras(ビデオチャットルーム機能追加版)として、「スクリーン共有」「Googleドキュメント統合」「メモとスケッチパッド」「名前付きビデオチャットルーム」などがプレビュー公開される。
Google+検索は、Google+上部の検索ボックスからGoogle+とWeb全体にまたがった横断検索を行える機能。検索語に対して、関連する「人物」、「Google+の投稿」(一般公開投稿および共有投稿)、「Sparks」の情報が取得され、これら3つのタブを切り替えることで検索結果を絞り込める。
これらの新機能は一両日中に、グローバル規模でロールアウトされる予定だ。