マクロミルはこのほど、全国の20才以上のスマートフォン所有者とスマートフォン購入意向者を対象に「第2回 スマートフォンに関する調査」を実施。その結果を発表した。
現在スマートフォンを利用している人にその満足度を尋ねたところ、「満足している」(10.9%)、「まあ満足している」(61.4%)と約7割の人が満足していると回答。OS別ではiPhoneユーザーの満足度が83.8%であるのに対し、Androidユーザーでは66.8%と開きがあった。
不満な点は全体で「バッテリーの持ちが悪い」が64.1%と最も多く、次いで「防水機能がない」が28.9%。OS別でもトップはいずれも「バッテリーの持ちが悪い」だが、2位はiPhoneユーザーが「通話エリア・電波の悪さ」(42.1%)、Androidユーザーでは「タッチパネルの反応速度が遅い」(29.8%)となっている。
スマートフォンの購入を考えている人に対し、まだ購入していない理由を尋ねたところ、「本体価格が高かった」(54.4%)や「もう少し状況を見たい」(53.4%)と、慎重な様子が伺える。男女別に見ると、女性は男性に比べ「使いこなせるか不安がある」「タッチパネルが使いにくそう」「操作性が悪そう」などの回答が多い傾向があった。
フィーチャーフォンとのいわゆる”2台持ち”について尋ねたところ、スマートフォン所有者でそれ以外の携帯電話を所有している割合は、この半年で39.3%から27.7%へ減少。購入意向者においても、購入した場合は「スマートフォンのみ」を所有するという回答が87.4%から91.3%へ増加している。
回答者のプロファイルを半年前の調査と比較・分析したところ、所有者の属性では女性の割合が29.6%から43.7%に増加。特に20代・30代の女性で増加率が高く、購入意向者の属性でも女性が全体の52.4%を占めている。また、個人年収別では100万円未満、職業では専業主婦、パート・アルバイトの割合が増加している。消費意識面で見ると、保守的な考えを持つ層にも需要が広がっている様子が見られるという。
同社では、「今冬まで男性中心であったスマートフォン市場において、春以降、20~30 代を中心とする女性ユーザが増加。今後はさらに40代女性へターゲット層が広がりを見せそうだ」と分析している。