アドビ システムズは15日、電子書籍・デジタルマガジン制作用のホスティングソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」の提供を日本で開始したと発表した。
Digital Publishing Suiteは、ホスティングサービスとビューワー技術で構成される電子出版向けのソリューション。「Adobe InDesign CS5.5/CS5」と緊密に統合されており、InDesignでデザインしたコンテンツにインタラクティブ機能を追加して、競争力の高いデジタルコンテンツが提供可能になるとのこと。制作も紙媒体と並行したフローで行えるので、効率的に多種多様な端末向けにデジタルコンテンツが提供できるとしている。
また、インタラクティブなデジタル広告の展開が可能になるほか、高機能なオンライン解析が標準機能として組み込まれているため、ユーザーの閲覧体験を自動的に収集・解析して、効果測定も行える。
今回提供を開始したのは、標準的なエディションであるプロフェッショナル版。価格は、InDesign向けデジタルパブリッシング拡張、雑誌販売、ユーザー管理、複数プラットフォームに向けたアプリケーションなどのプラットフォーム費用と、複数プラットフォーム、複数端末に向けた雑誌の販売、購読の仕組みを提供するためのサービス費用で構成される。プラットフォーム利用費は年間60万円、サービス費用は2万5,000ダウンロードまでが62万5,000円、25万ダウンロードまでが425万円、50万ダウンロードまでが700万円となっている。