Texas Instruments(TI)は、低電圧な電池動作かつ低コストな産業/コンシューマ/医療用各種アプリケーション向けに、1.8V動作でレール・ツー・レール入出力の2チャネル内蔵の汎用オペアンプ「OPA2314」を発表した。
同製品は市場の同種製品と比較して最高で40%低い静止電流となる190μA/チャネル(最大値)を提供するほか、14nV/√Hz(1kHz時)の低雑音特性を提供するため、システムの消費電流低減と、高SN比の保持が可能となっている。加えて、 0.2pAの入力バイアス電流を提供していることから、高いソース・インピーダンスの各種アプリケーションをサポートすることが可能だ。
また、電源電圧範囲は1.8V~5.5Vに加え、レール・ツー・レールの入出力を提供しているため、アンプのダイナミックレンジを拡大し、シグナルチェーンのSN比を保持または向上させることができる。
さらに、3MHzのゲイン帯域幅を実現しているため、広い周波数範囲に渡って高分解能のシステムを実現することが可能となっている。
なお、同製品は3mm角のSON、5mm×3mmのMSOPおよび、6mm×5mmのSOICの3種類のパッケージ・オプションの製品を供給中で、1,000個受注時の単価(参考価格)は0.55ドルからとなっている。また、同製品の1回路内蔵および4回路内蔵バージョンは、2011年第4四半期から供給を開始する予定となっている。