Wind Riverは9月7日(米国時間)、同社の組込デバイスにおけるシステムの統合と仮想化およびマルチコアテクノロジの採用を支援するよう設計されているハイパーバイザ「Wind River Hypervisor」のサポートアーキテクチャを拡張し、ARM Cortex-A9 MPCoreまで拡大したことを発表した。
また、新たにMicrosoft Windows 7をサポートしたことにより、ユーザは、画像処理に優れたHMIソフトウェアと並行してリアルタイムアプリケーションを実行し、作業の統合を図ることができるようになると同社では説明している。加えて、ARM、IntelおよびFreescaleのQorIQの分離独立を保証しており、それにより政府や規制機関による安全認定(IEC-61508など)や、他の作業負荷と並行して認定される安全性を必要とする機能実行の基盤を築くことが可能になるという。
さらに、今回新たに内部イーサネットスイッチも提供しており、これによりユーザは、独立した内部ネットワークと標準ベースのプロトコルによる仮想マシン間通信を構築できるようになるほか、Intelアーキテクチャを基盤とするネットワークベンダでは、SR-IOV規格がサポートされたことにより、PCI Express(PCIe)デバイスの独立とパーティショニングを活用することができるようになるとしている。