日本アイ・ビー・エム(以下 日本IBM)は9月13日、資生堂のグローバルビジネスを支える基幹システム「グローバル情報システム」において、生産/製販/販売向けテンプレートの構築を支援し、上海2社での稼働を7月4日に開始したことを発表した。さらに、これらテンプレートを、2012年1月に北京にて稼働開始する予定。
「グローバル情報システム」は販売・物流、会計、調達・生産といった基幹業務を支援するシステムで、SAPの統合業務パッケージ「SAP ERP 6.0」をベースに、「OneModel」というグローバル共通のテンプレートを構築し、各地域に展開している。同システムでは、海外で統一したKPI(業務評価指標)を定義し、各国の情報をタイムリーに把握することで事業活動のPDCAを早期化する。
日本IBMは、SAPをベースとしたグローバル統合システム構築の実績やスキルを生かし、データ・業務プロセス・システムの標準化方針やシステム運用保守方針の策定を支援し、中国IBMおよび中国グローバル・デリバリー・センターとの協業により、グローバル情報システムの構築、展開の支援を行った。台北3社の販売会社については、台湾IBMが構築を支援し、上海と同時に稼働を開始している。