DNPソーシャルリンクは9月12日、Twitter活用した企業のプロモーションを支援するサービス「つたエルネ」を開始すると発表した。DNPソーシャルリンクは大日本印刷(DNP)の子会社で、ポイントサービスやソーシャルサービスの提供サイト「エルネ」を運営している。

「つたエルネ」のサービスは、属性情報を登録したエルネ会員のTwitter連動コミュニティサイト「エルネパーク」に、キャンペーンなどのプロモーション情報を告知することにより、多くのクチコミを促すもの。また、これらクチコミからターゲットとなる生活者とその内容を抽出してその意識や反応を集約し、個々のプロモーションに対する生活者の興味や関心度を分析する。

プロモーションサイトの例

サービスを開始する背景には、近年、国内利用者数が2,000万人以上といわれるTwitterなどのソーシャルメディアをマーケティングに活用する企業が増加していることが挙げられる。しかし、現状のTwitter利用者の年齢や性別などの属性は明らかでない場合が多く、企業がターゲットを特定してキャンペーンへの反応などを明確に把握することは難しかった。

DNPソーシャルリンクは、会員の属性情報とTwitterアカウントを紐付けてターゲットとなる生活者とそのクチコミを抽出し、キャンペーンなどに対してどのようなユーザーが、どのような興味や関心を寄せているかなどを、効果的に把握できるようにした。

同サービスは、企業の商品やサービスに関連する投稿テーマをエルネ会員に提示し、そのテーマについてのコメントや回答を投稿する。その投稿には、出稿企業の告知が自動挿入され、投稿者のフォロワーにも企業の商品やサービスの情報が伝わる仕組み。掲載期間は1週間。

さらに、属性情報が明らかなエルネ会員からの投稿のため、クチコミの内容と発言者とを関連付け、居住地域・性別・年代などを把握することで、プロモーションに対する興味や関心度について、より具体的に検証できる。

同社では、ターゲットとなる生活者のクチコミの広がり方や内容を調査・分析し、プロモーションの効果に関するレポートを提供する。レポートの主な内容は、掲載期間中の投稿数、1人当たりの投稿回数、投稿者の属性(性別、年代、職業、既婚/未婚)など。

投稿者の分析レポートの例(地域別分布状況)

本サービスの価格は、1週間の掲載およびレポート作成で、50万円(税抜)からとなっており、DNPソーシャルリンクは、2012年度までに1億円の売上を目指すとのこと。