シャープは9月9日、Natural Energy Developmentがタイに建設している太陽光発電所の保守・メンテナンス業務を受託契約したことを発表した。同社は、同発電所において、薄膜太陽電池モジュール・周辺システムの供給・建設を受注しており、2010年8月に着工以降、建設を進めている。

シャープは、2011年3月に子会社となるSharp Solar Maintenance Asia(以下、SSMA)を設立済みで、本契約により、2011年末までの稼動予定に合わせ、大規模太陽光発電所の保守・メンテナンス業務を開始する。

同発電所で採用済みの薄膜太陽電池は、特に低緯度・高温地域で優れた発電能力を発揮することから、アジア地域をはじめとした大規模太陽光発電所への設置が進むことが期待できる。

また、保守事業では、特別な教育や訓練を受けた専任者が太陽電池モジュールやパワーコンディショナーに加え、発電所全体の環境整備を行うなど、システム全体の点検・保守を行い、大規模太陽光発電所の安定的な稼動・発電を確実なものにし、発電事業の運営をサポートしていく。

SSMAでは、今後拡大が予測されるタイおよびアジア地域におけるメガソーラー案件の保守事業に対応していく予定。

Natural Energy Development 完成予想図

シャープは、太陽電池モジュールの生産・供給から、大規模太陽光発電所のシステムの設計・建設、保守まで幅広く手掛ける「トータル・ソリューション・カンパニー」として、太陽光発電の長期信頼性の向上と安定的な電力供給への貢献を目指していく。