米アドビ システムズは9日、オランダ・アムステルダムで開催されている国際放送機器展「IBC 2011」にて、「Adobe Flash Media Server 4.5」と「Adobe Flash Access 3.0」を発表した。Adobe Flash Media Server 4.5では、新たにiOSをサポートする。

「Adobe Flash Media Server」は、Flash対応デバイスへコンテンツを配信するストリーミングビデオソリューション。今回発表された最新版では、新たにiOSのサポートを追加し、iPhoneやiPadといったApple社製デバイスへの動画配信が可能となった。また、メディアをオンデマンドでパッケージ化する機能を新搭載し、1度のエンコードで複数プラットフォームへの配信を実現。このほか、HTTPコンテンツの保護機能も追加されている。

また、同時発表されたコンテンツ保護ソリューションの最新版「Adobe Flash Access 3.0」では、Androidタブレットやスマートフォンを始めとする各種モバイルデバイスへサポートを拡大した。PC、ネットワーク対応TV、BluRayプレイヤー、タブレット、スマートフォンなど、幅広い種類のデバイスに対するコンテンツの配信・収益化・セキュアを単一のワークフローで実現する。これに合わせ同社では、「Flash Player」と「Adobe AIR」についても、近日中に新バージョンの提供を開始する予定。