アイシェアは9月8日、20代から50代の有職者であるスマートフォンユーザー736名を対象に実施した「グローバルスマートフォン」と「ガラパゴススマートフォン」のユーザー特性に関する意識調査の結果を発表した。

グローバルスマートフォン(以下、グロスマ)は海外メーカー製で日本独自の機能が付属しない端末で、海外で実力が認められた機種が日本市場に参入しているケースが多い。一方、ガラパゴススマートフォン(以下、ガラスマ)は日本メーカー製で、日本独自の機能である 「ワンセグ」「赤外線通信」「おサイフケータイ」などを搭載した多機能な端末を指す。

調査対象のユーザーのメイン利用端末の割合は「グローバルスマートフォン」が63.3%、「ガラパゴススマートフォン」が36.7%。

同調査によると、購入理由のトップはグロスマが「使い勝手が良さそうだから」、ガラスマ「日本独自の機能が付いているから」となった。購入時に「海外メーカー」か「国内メーカー」かを『気にした(「とても気にした」「少し気にした」の合計)』ユーザーは、グロスマユーザーで27.7%、ガラスマユーザーで59.6%と顕著な差が付いている。

実際に使用してみての満足度は、『80点以上』の合計が「ガラスマ」ユーザーで36.7%、「グロスマ」ユーザーは64.4%と27.7ポイントも上回っていた(「とても満足している」を「100点」、「まったく満足していない」を「0点」として、5点刻みで評価)。

満足度「100点」以外のユーザーが持つ不満は、ともに「バッテリーの持ちが悪い」がトップ。グロスマユーザーは「日本独自の機能が使いたくなったが付いていない(30.6%)」「文字が入力しづらい(21.8%)」が上位で、ガラスマユーザーは「突然再起動や強制終了するなど不具合が多い(34.2%)」「タッチパネルの反応速度が遅い(30.4%)」が上位を占める結果となり、搭載機能やインタフェースに不満があることがわかった(複数回答)。

「グロスマ」ユーザーと「ガラスマ」ユーザーの満足度グラフ 資料:アイシェア

「とても後悔している」「どちらかというと後悔している」を合わせた、端末を購入したことを『後悔している』ユーザーは「グロスマ」では全体の5.1%とわずか。一方「ガラスマ」では全体の12.7%が『後悔している』と答え、2倍以上の差が付いた。

調査の結果、「グロスマ」ユーザーは使い勝手重視で端末を選択、対する「ガラスマ」ユーザーは日本独自機能を重視して端末を選択、という特性が浮かび上がった。また、満足度や購入後のガッカリ度合いで判断すると、現状では「グロスマ」が優位に立っているようだ。