日立情報システムズは9月8日、中堅・中小企業向けに事業継続計画の策定・見直しを支援する「BCP/BCMコンサルティングサービス」の提供を開始した。同サービスは中小企業庁策定の「中小企業BCP 策定運用指針」をわかりやすくモデル化し、そのITに関わる項目についてコンサルテーションから実装・配備を、従来よりも安価に提供するもの。
同サービスではドイツSoftware AGの「ARIS Platform」をコンサルティングツールとして用い、インタービュー形式で目的・課題・業務フローなどを可視化。「人」の動きと「システム」の動き両方に着目し、ITだけでは解決できない業務プロセスも可視化できることを特徴としている。
これにより、災害発生時の代替手段策定だけでなく、オペレーション手順を定義・明文化。また、その際の処理能力もシミュレーションすることで、処理速度の下限値を維持するために必要な要員数や時間が把握でき、経営活動への影響を少なくすることが可能になる。さらに、策定したBCP/BCMについての訓練・教育サービスも提供し、ユーザー企業内での理解・周知徹底をサポートする。
費用は最短10日間・約250万円(税抜き)からとなる。同社では2013年までに累計100社への提供を目指すとしている。
※BCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)・BCM(Business Continuity Management/BCPの策定から導入・運用などの総合的なマネジメント)